2017-03-14(Tue)

違法なのに合法と報道するデイリーメール


18歳未満の児童のエロティックな服装の写真は
日本でも児童ポルノとして取り扱い対象です。

それを合法と報道したBBC3デイリーメールは
小児性愛者の日本旅行キャンペーンでもしてるんでしょうか????
誤報は誤報として早く正して欲しいものです。

【追記】

デイリーメールの報道が番組以上に恣意的で煽情的だった模様。

英紙ミラーにもう少し長めの動画があり、
男性が「未成年の方は着衣なんでエロはないっていう・・・」
話してました。
着衣でも、その水着がエロティックなもの(極めて小さい水着)だと
一部を着用しないとみなされるのでアウトではありますが
ブログタイトルの「BBC3」を「デイリーメール」に変更します。


【違法なのに合法と報道するデイリーメール】


番組を批判する真っ当なイギリス人ももちろんいます。
でも、だからといって番組や報道を検証しなくとも良いわけがない。
いかなる報道でも内容が公正かどうか?をチェックするのは大事なことだと思います。

↓下は番組を報道するデイリーメールの見出しです。

Photographer defends making up to £70,000 by taking pictures of children as young as SIX in erotic clothing in Japan because of 'legal grey area' around paedophile laws


「日本の小児性愛者に関する法にグレーエリアがあるため
写真家はエロティックな服装の6歳児の写真を撮り
7万ポンド稼ぐビジネスを守ってる」
・・・煽情的な見出しですね。
実際のところ、番組でレポートしたのはどんなものだったんでしょうか?

記事本文中や記事中の短い動画に説明が出ますが、
この見出しのいうエロティックな服装とは子供の水着です。

子供におもちゃをたくさん与えて遊ばせながら撮影、
母親が娘の好きなお人形を持ってカメラの背後に立ち、
それで、娘にカメラを向いてもらうそうです。
20170312004.jpg
(画面キャプはデイリーメール記事中の動画より。
字幕内容: “We brought her many toys to begin with”
“then we filmed the girl in her bathing costume playing with the toys and that's all”



こういう画像は着エロの名で売られるそうで、
この着エロと言う名前と写真の販売目的は、私の感覚では道徳的にアウトです。

しかしながら、児童ポルノ法を読むと、違法性は写真そのもので判断されるかと。
もし、この子供がエロティックに見える水着を着て撮影したなら
法的にもアウトでしょう。

そして、デイリーメールの記事によると、男性の法的解釈は下記の模様。

The child models never show their genitals and are never fully naked - the legal grey area in Japanese law means it is not classed as child pornography.(子供モデルは決して性器を見せないし、決して全裸でもなく、日本の法的グレーエリアでこれは児童ポルノと分類されない)

法の解釈が間違ってますよね。
改正前の法律を上記のように解釈してるんでしょうが
下の改正前の法律を読んでも、私には性器の露出または全裸じゃなきゃ罰せられないとは読めません。

児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律

第一章 総則 

(定義) 第二条 
3 この法律において「児童ポルノ」とは、写真、ビデオテープその他の物であって、次の各号のいずれかに該当するものをいう。
  ~~省略~~
 三 衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって性欲を興奮させ又は刺激するものを視覚により認識することができる方法により描写したもの

(平成十一年五月二十六日法律第五十二号)


上の法律が2014年6月25日に改正され、下の赤字部分が追記されました。
現行法は胸やお尻、性器などが強調され、尚且つ性欲を煽るようなものなら
水着を着たものでも違法となることを具体的に明記したわけです。

児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律

(第一章 総則 (定義) 第二条3項より)
三  衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって、殊更に児童の性的な部位(性器等若しくはその周辺部、臀部又は胸部をいう。)が露出され又は強調されているものであり、かつ、性欲を興奮させ又は刺激するもの

 (最終改正:平成二六年六月二五日)

参考リンク:http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g18601028.htm(法案)
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/keika/1DBAE9E.htm(議案審議経過情報)


拡大解釈する人がいるから、上のように細かい定義を入れただけに見えますね。
2014年の改正以前も改正後も、
18歳未満の児童にエロティックな水着を着せた写真は児童ポルノ扱いで取り締まり対象です。


【英国の法規制はどうなってるのか?】


さて、デイリーメールにはステイシーさんが男性と話し、
このビジネスが完全に合法と知り驚いたとも書かれていました。

番組では伊藤和子弁護士にもインタビューしてるのに、
この男性の法解釈があってるかどうか確認しなかったんでしょうか。
20170314001.jpg
(上は伊藤弁護士。画像出典元はDaily Mail

性欲を煽らない子供服カタログ的写真なら英国でも合法ですよね??
でも、それがエロティックな水着だったりすると違法。
そこは日本と同じ
でしょ。

イギリスの法律質疑応答サイト、IN BRIEFによると、
イギリスの児童の定義は日本と同じく18歳未満です。
そして、写真が児童ポルノかどうかは日本同様、
写真そのものが猥褻なものかどうか?で違法性を判断するわけです。

What is indecent is for the jury to decide, based on a recognised standard of proprietary. The test is objective and the circumstances in which the photograph came to be taken and motive of the taker are not relevant; it is the photograph of the child which must be indecent not the defendant’s conduct.
(猥褻かどうかは、陪審が独自の認定基準に基づいて決定することです。 テストは客観的であり、写真が撮られた状況と撮影者の動機は関係がない。 猥褻でなければならないのは、被告人の行為ではなく、子供の写真です。)



1999年5月26日に制定された日本の「児童買春・児童ポルノ禁止法」において、
児童ポルノ写真の対象は18歳未満です。
(1999年以前の法の規定は未チェック)

イギリスではSexual Offences Act 2003で、児童ポルノ写真の対象を
2003年に16歳未満から18歳未満に変更しました。
(ソース:英国政府の法律データベースサイト Legislation.gov.uk

児童の年齢を18歳未満とする「児童の権利に関する条約」第1条の
法整備が日本より遅かったわけですね。

だからといって、英国の事情も知らずに笑うつもりはありません。
ただ、ドーリーさんがジャーナリストを名乗るなら、
きちんとリサーチし、正しい報道をするよう努めて欲しいものです。


【その他の参考リンク】

↓弁護士ドットコムで奥村弁護士が児童ポルノ写真について詳しく語っています。
少女「着エロ」販売業者が逮捕ーー水着姿なのに「児童ポルノ」になるのはナゼか?

↓児童の権利に関する条約(Convention on the Rights of the Child)条文内容(英語です)
http://www.ohchr.org/EN/ProfessionalInterest/Pages/CRC.aspx





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Re: 非公開コメへのお返事

鍵コメ様、こんしお~~!

デーデー、ステイシー・ドーリーでググるとホメオパシーをしてると出てくるニダね。
英語でググると、ドーリーさん批判のブログが出てきたり・・・

先週、その一つをチラッと見たんですが、米国関連のドキュメンタリーにすごく腹を立ててる様でしたわ。多分、アメリカ人なんでしょうね。彼女には何の資格もないとか、内容がいい加減とか、かなり激しい文調で書いてたんです。
やっぱ、いい加減な報道は現地の人を怒らせますデヨ。

でもまぁ、ドーリーさんは話し方からしてごく普通の人。教養のある人じゃないので、浅い見方もしょうがないかもニダが、番組制作者はなぜそんな人を使うのか?と訊きたくもなります。

伊藤弁護士はちょっと・・・日本人の人権をどう考えてるのか?と訊きたくなる方ですミダ。
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